『大富豪の仕事術』 レビュー 評判 マイケル・マスターソン

『大富豪の仕事術』

 

ノウハウやビジネスチャンスを知っても
誰もが成功するわけではありません。

残念ながら成功する人はごく一部の人です。
この違いは何でしょうか?
 

それは行動するかしないかの違いです。

ノウハウやビジネスチャンスが
目の前に転がっていても
ほとんどの人は行動しないがために
成功という結果を得ることができません。
 

「そんなことは分かっている。」

もしかしたら
そう思われたかもしれませんね。
 

では、一体なぜ
行動できる人とできない人がいるのか
その違いは何か、考えてみたことはありますか?
 

それがこの本に書いてあります。
行動できる人とできない人は何が違うのか?
 

ノウハウはもう十分。
次はどうやって行動に移すかが課題
という方にオススメできる一冊です。

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「どんな本? ざっくり教えて」

『大富豪の仕事術』

スモールビジネスから年商100億円以上の企業まで、数多くのビジネスを手がけてきたマイケル・マスターソン。もちろん彼は大富豪。

自身が大富豪になるまでに成功したマスターソン。一体、彼は、どのように成功したのか? その「仕事術」が、ここに明かされます。

「誰におすすめ?」

  • 何かと忙しい起業家、経営者
  • 効率よく仕事をこなしたいビジネスパーソン
  • どうすれば大富豪になれるのか知りたい人
  • 人生に挫折感を抱いている人
  • 自分を変えたい人

「ここがポイント!」

『大富豪の仕事術』

「お金持ち」「富」「成功」「仕事術」……。本屋を覗けば、そういう本はたくさんあります。でも、著者自身が「仕事」で成功し「大富豪」であるという本は、実は少ないのでは?

実証済みの「仕事術」なら、一読の価値があるのではないでしょうか?

本の内容としては、こちら。

どのように「計画」を立て、どのようにそれを「実践」していくか。

こう書くと、地味ですね。でも、「仕事」というのは、毎日、積み重ねていくもの。生きていくために、仕事は必要です。ほぼ全ての人がやっています。ただ、その毎日の仕事で、圧倒的な成果を出す一握りの人がいます。

どうすれば、仕事で成功できるのか?

その話をする前に、まずはこちらから。

『大富豪の仕事術』

成功を誓う「誓約書」。

『大富豪の仕事術』 目次

はじめに 今日から始まる充実した人生の送り方
PART1 充実した人生のためのマスタープラン
PART2 一番の夢を現実のものに変えるには
PART3 毎日を実りあるものにするために
PART4 より豊かな、より楽しい人生をつくりだす
PART5 成功するために必要な努力
PART6 成功者のスキル
PART7 成功への障害―とそれを克服する方法
PART8 富を築く
結論

『大富豪の仕事術』 口コミ・評判

この素晴らしく、そして洞察力に富んだ本には、優れたアイディアと実際に役立つ手法が満載だ。人生のあらゆる場面で、もっと多くを達成する力になる

リンク先の本書の商品ページにて、この本を実際に買った方のカスタマーレビュー、感想を読むことができます。

マイケル・マスターソン 著者紹介

年商100億円以上の会社を2社、50億円以上の会社が2社、10億円以上の会社を10社以上保有、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの世界で屈指の実積を誇るスーパー起業家。

その事業構築手腕は多くの起業家、マーケッターから高く評価され、推薦文等を書くことがないジェイ・エイブラハムが本書に序文を寄稿するほど。

コンサルタントとしての経験も豊富で、情報出版、投資アドバイス、健康・栄養、バー、レストラン、店舗用家具、美術品販売、塗装、大工、プール建設、広報、キャリア開発、 宝飾品、香水・化粧品、装身具、ベビー用品、カセットテープ講座、雑誌、ニュースレター、本、不動産開発、賃貸不動産管理、スポーツ・フィットネスなど数々のプロジェクトを 成功に導いている。

45万人の会員を誇るメールマガジン「Early to Rise」の発行人でもある。

※目次、著者紹介は、ダイレクト出版から正式に提供された文章です。

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『大富豪の仕事術』 レビュー

はじめに ~ビーチ~

『大富豪の仕事術』イメージPhoto: Tobias Lindman
 

想像してみてほしい。
 

眩しいくらいの光、真っ青な空とエメラルドグリーンの海。

あなたは、美しいビーチのデッキチェアに、ゆったりと寝そべっている。

爽やかな風を頰に感じ、規則的な波の音を聴く。

手元には水滴で濡れたグラスに、冷たいビール。

そのビールで喉を潤しながら、海を眺めている。

そばには、あなたの愛する人も一緒だ。
 

なぜ、こんな夢のような時を過ごせるのか?

あなたは豊かになったのだ。

あなたはビジネスを成功に導き、富を築いた。

仕事がうまくいき、好きな人と、好きな場所にいる。
 

これは、夢想にすぎない?

果たして、本当にそうだろうか?
 

大富豪。

どうしたら、そうなれるのだろう。

第1部 成功へのブレイクスルー

大富豪の実績

マイケル・マスターソンは大富豪だ。

その実績は……

  • 年商100億円以上の会社 2社
  • 年商 50億円以上の会社 2社
  • 年商 10億円以上の会社 10社以上

これらを保有しているそうだ。

彼の『大富豪の起業術』という本では、会社の年商で4段階に分類、それぞれの経営のポイントを書き記している。会社の規模により、そのあり方はきっと変わるのだろう。起業、中小企業、大企業とそれぞれの経営をしてきた経験のあるマスターソンでしか書けない本だ。

でも、1社だけでも会社を経営するのは大変。ましてや、年商100億円以上の会社、成長途上の会社も数多くある。

どうやったら、そんなに仕事をこなせるのだろう?

「マスターソン君は、落ちこぼれ」

そんな大富豪マスターソンは、まず、自身のこんな体験から話を始める。

彼がまだ13歳の頃の話だ。

「マスターソン君は典型的な落ちこぼれです。課題は完成させない。授業には遅刻して、ただボーッとしている。だから成績はC。」

国語のグロウ先生の言葉だ。挙げ句の果てには、こう言われる始末。

「マスターソン君にはとてもガッカリしています」

1968年、とある土曜日。マスターソンは高校3年になっている。体こそ大きくなったが、相変わらず、グロウ先生が言った通りの「落ちこぼれ」のままである。

もう、うんざりだ。このままでは、残りの高校生活でもうだつが上がらず、ろくな大学にも行けない。

マスターソンは、一念発起する。変わろうと重大決心をしたのだ。

かくして、マスターソンは積極的に授業、勉強に取り組んだ。

彼は、残りの高校生活で優等生と評価され、大学、大学院でも努力を怠ることはなかった。

マスターソンのブレイクスルー

「落ちこぼれ」が「優等生」に。

先ごろ、話題になった本がある。映画化もされた。あなたも、耳にしたことがあるだろう。

ビリギャル。

本の正式なタイトルはこうだ。

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』 坪田信貴著

ストーリーはタイトルそのままだが、実話である。どうして「ビリギャル」は一流大学に入ることができたのか? それは、学習塾の坪田先生(著者自身)との出会いがあったからだ。

坪田先生には信念がある。「地頭が悪い子などいない。ただ、学習進度が遅れているだけ」。だから、誰でもやる気を出して勉強すれば、成績は上がる。

ビリギャルは幸せだ。いい先生とベストなタイミングで——運命的に——出会えたのだから。

マスターソン君も、いい先生と出会えたのだろうか? 残念ながら、本書には、「落ちこぼれ」の苦言を呈してくれたグロウ先生しか登場しない。

しかし、マスターソンはこう語る。

もし私が「運が来る」のを待っていたら、今でもまだ待っているかもしれない。自分自身に耐えかねて、自分の成功のためのプランづくりを始めたときに、私の人生は変わったのだ。

「プランづくり」?

さあ、もうそろそろ、本題に入らなければならないようだ。

第2部 成功へのマスタープラン

夢を見てはいけない

人生を変えよう。そう決めたとき、マスターソンは「プランづくり」をした。

マスタープラン。

そう彼は呼んでいる。本書には「全体計画」との表記もある。彼は「ゴール」に向かって、「プラン」を立てたのだ。

「夢」ではなく、「ゴール」。夢はいけない。夢は非現実的だからだ。思い描いているだけでは、何も起きない。引き寄せられない。

ゴールは現実だ。現実的であること。これがマスターソンの重要な考え方。だから、現実的なプランが必要なのだ。

マスタープランのつくり方

コア・バリュー

本書は世界中で読まれているあのビジネス書、自己啓発書の名著をベースにして書かれている部分がある。

『7つの習慣』 スティーブン・R・コヴィー

マスタープランの立案も、コア・バリューから始める。本書でマスターソンはこう説明する。

私の考えるコア・バリューとは、人の心の奥底にある、善悪を判断する感覚のことである。

『7つの習慣』でいうところの「価値観」だ。「価値観」をまず明確にしてから、「ゴール」をしっかり見定める。

マスターソンは、以下のコア・バリューを挙げている。

  • 健康に関する価値
  • 富に関する価値
  • 自己改善(性格)に関する価値
  • 社会的な幸福に関する価値

『7つの習慣』では、「知性」「精神」「肉体」「情緒・社会性」。そして、7つ目の習慣「刃を研ぐ」として、常時、自己研鑽していく。

時間管理のマトリックス

「時間管理のマトリックス」

『7つの習慣』で有名な「時間管理のマトリックス」も引用される。

  • 重要でも緊急でもない課題(※第四領域)
  • 重要ではないが緊急である課題(※第三領域)
  • 重要であり緊急である課題(※第一領域)
  • 重要だが緊急ではない課題(※第二領域)

「重要だが緊急ではない課題」が大事だと、マスターソンも指摘する。「重要だが緊急ではない課題」とは、ゴールにフォーカスした課題に取り組むということだ。

日記

マスターソンによれば、ゴールや、これからの方向性を決めるのに、便利な道具があるという。

それが、日記だ。

マスターソンとはちょっと違うやり方だが、私も毎日、日記をつけている。数行、箇条書き、書くのに1分もかからないものだ。

私は「いいこと日記」と呼んでいる。その日、良かったことをEvernote(メモ帳アプリ)に書く。仕事で達成したことやプライベートで良かったことも書いている。「いいこと」に意識を毎日フォーカスすることで、モチベーション、精神を良好に保つのにとても良い。運動や食事の記録もしている。

なお、この日記は、マスターソンと同じく「毎日のやることリスト」や「週」「月」「年」の目標管理(シート)とは、別だ。

マスターソンの日記は、文筆家らしい——彼はビジネス書だけでなく、小説なども執筆している——もっとじっくり書くようなもの。

「日記を効果的に活用する3つの方法」も本書で紹介される。ゴールに向けて、日記を活用したい人は必見だ。

成功への毎日の実践法

価値観や日記でゴールが明確にイメージできるようになったら、次は実践だ。

「シャワーは2分」といったような驚くべきものもあるが、生活全般についてまで、事細かに実践するべき項目のアイデアが、本書には満載。

ちょっと、挙げてみよう。

  • 成功へ導く3つのステップ
  • 稼ぐ時間をつくる4つのポイント
  • 仕事場を完璧に整理整頓する方法(これは12ある)
  • トップに立つには(6つ)

さらに、「より豊かな、楽しい人生をつくりだす」の章でも、まだまだ出てくる。あなたも、一つ一つの項目を楽しみながら、読めるだろう。

特に私も強く共感したものがあった。上にあげた「仕事場を完璧に整理整頓する方法」の中にある。「4.上等な椅子を手に入れるのに金と時間をかける」だ。

椅子

アーロンチェア

私も、椅子にはこだわりがある。使っているのは——ご存知だろうか?——アーロンチェアだ。

ハーマンミラー社の椅子で、ニューヨーク近代美術館にも収蔵されているデザイン性にも優れたものだ。

実はこれ、もう10年以上使っている。背当てなど壊れてしまった部分も、メーカーから新しいパーツを取り寄せて使い続けている。価格も16万くらいだろうか。20代、フリーランスとして独立したときに奮発して購入した。当時、憧れの椅子だった。

座り心地もいい。座面、背もたれなどもメッシュ。夏でも蒸れない。背骨が横から見てS字の理想的な態勢になり、腰への負担がかからない。一時期、腰痛に悩まされたことのある私。この椅子にしてから、そのようなことはなくなった。別の椅子には、もう座れないだろう。

仕事をする上で、体は重要な資本だ。書いてあったのは『7つの習慣』だったろうか、「忙しいから運動しない」ではなく、「忙しいからこそ運動する」。意識して、もう一度読んでほしい。いつも実践するのは、なかなか難しいだろうが。

ダイレクト出版からも『忙しい社長のための「休む」技術』(トニー・ショワルツ他 著)という本が出ている。食事、運動、休息など、あらゆる部分からパフォーマンスを上げる方法が書いてある。このようなことに興味があるならおすすめしたい。

さあ、休憩は終わりだ。マスターソンの話を聞こう。

第3部 成功へのアクション

ジャンキーの秘密

マスターソンは面白い話をしてくれる。知っているだろうか。ちょっと変な話ではあるが、麻薬中毒者は結構稼ぐらしい。このことに興味を持ったマスターソンは、なんと “ジャンキー” に話を聞きにいくのだ。

彼らジャンキーは、それほどの教育も受けておらず、高給を取るような仕事にも就いていない。それなのに、どうして「若手のジャーナリストや高校の教師より」稼ぐことができるのか?

その秘密は、「大成功を収めるための3つの習慣」にあるらしい。

マスターソンは、ジャンキーの話を聞くために「コーヒー一杯」分の投資を行なっている。(コーヒー一杯を奢って話を聞かせてもらったのだ)この話は、本書を手に入れて、ぜひ読んでほしい。なるほど、成功するためには、それが重要かと、膝を打つ話である。

ちなみに、上に出てきた「ビリギャル」にも、この「3つの習慣」がぴったり当てはまる。

ギャルも受験が近づくの頃には、「ノーメーク・黒髪・スウェット」だったそうだ。もっとも、彼女のゴールはお金ではなく、志望校だったが。

成功者の読書法

「ビリギャル」を読んでいるかはさておき、あなたもきっと読書家だろう。

およそ成功するには、優れた人が書き記した本を読まなければなるまい。自分の考えだけでは、不十分だからだ。

では、多くの会社を経営し、時間も限られている大富豪がどのように本を読んでいるのだろう。気にならないだろうか? 読書家のあなたなら、きっと気になるはずだ。

まず、やはり読む本はかなり厳選しているようだ。このように書いてある。

優れたデータをインプットすれば、優れたものをアウトプットできる。がらくたを詰め込めば、思考までがらくたになる。

また、こうも書いてある。

成功のために何かを読むときには、目的を持って読むことが大切だ。

『本を読む本』(M・J・アドラー/C・V・ドーレン 講談社学術文庫)——翻訳者のひとりは『思考の整理学』の外山滋比古——という本がある。この本に、こんなことが書かれている。

<4つの読書レベル>
  1. 初級読書:その文は何を述べているか理解する(子供の読書レベル)
  2. 点検読書:一定の時間内に系統立てて拾い読みする技術
  3. 分析読書:徹底的に読みこむ、問いかけながらの積極的な読書
  4. シントピカル読書:一つの主題について何冊も読む(比較読書法)

マスターソンの言う「目的を持って読む」とは、「目的の箇所を読み込む」あるいは「目的の主題についての本を何冊も読む」ということになるだろうか。ならば、「3.分析読書」「4.シントピカル読書」にあたるだろう。より積極的に読んでいく、高度なレベルの読書法だ。

また、速読法で有名な『あなたもいままでの10倍速く本が読める』(ポール・R・シーリィ 神田昌典監訳)でも、このように言われている。

効果的なリーディングは明確な「目的」を持つことから始まります。

この「フォトリーディング」と呼ばれる速読法は、脳や潜在意識を活用した、高度なテクニックを要するもの。パッパッとページをどんどん――カメラのレンズならぬ―― “目” で “写して” いくような手法。そして、潜在意識にインプットした情報の中から、「目的」にかなったものを取り出していく。

読書にとって「目的」というのは、やはり大事なようだ。

さすがに「フォトリーディング」は特殊。

安心してほしい。マスターソンの読書法は、十分マネのできるようなものだ。

  • ビジネス書と雑誌の読み方(5つ)
  • 情報を集める賢い方法(3つ)

これらはどれも、読書家のあなたなら、参考になるだろう。

でも、読書をする人にありがちな問題がないだろうか? あなたも、きっと悩まされたことがあるはずだ。

それは、時間だ。

読書に夢中になりすぎて、気がつけば、やるべきことをやる時間がなくなっている。あるいは、気力がなくなっている。上のマスターソンの読書法を参考にすれば、読書時間は短くなる。でも、読みたい本、読むべき本は無数にありはしないだろうか。

この問題、どうすればいいのか?

25-25-50ルール

マスターソンは、優れた解決法を授けてくれる。

あなたの時間の25%だけを、読書などの学習する時間にあてるのだ。

50%は、その学んだことなどを実際にやる時間に使う。では、残りの25%は一体、何にあてるのか? これは、納得の25%。さすが、大富豪になる人は違う。

この「25-25-50ルール」も、本書を読んでからのお楽しみにしてほしい。私は、読書家の楽しみを奪うほど無粋ではないのだ。

「25-25-50ルール」は、成功するための時間のルール。

時は、貴重だ。

「時よ、とどまれ、おまえはじつに美しい」

成功者を襲う魔女

ファウストは、成功者だ。この男は、事業を成功させ、巨万の富も手に入れた。なぜ、そんなことができたのか。

悪魔に魂を売ったのだ。

ドイツの文豪、ゲーテの叙事詩『ファウスト』

年老いた錬金術師ファウストは、人生に失望し、毒を仰ごうとしていた。そこに、黒い犬の姿をした悪魔が現れる。ファウストは、もう一度、新しく生まれ変わって人生を謳歌させてくれと願う。悪魔は、その願いを叶える代わりに、彼がその新しい人生に満足したら魂を地獄へ落とすと誓わせる。

ファウストは、若く、美しく、生まれ変わった。麗しい乙女と恋に落ち、もう一度人生をやり直す。事業も成功させ、充足感に満ちていた。

そんな時だった。すべてが寝静まった夜の闇の中で、彼女が忍び寄る。

「憂鬱」。

その名を持つ魔女は、ファウストの顔に近づき、息を吹きかける。

夜が明けて、朝になって起き上がったファウスト。しかし、その瞳には、もう二度と朝日が映ることはなかった。彼は、失明していたのだ。

成功者に忍び寄る影。

「憂鬱」。

憂鬱は、光を奪う。

巨大な事業欲ほど、巨大な厭世観がつきまとうものだ。

憂鬱は、克服せねばなるまい。

古来、妙なことだが陰気な大将が勝った例はまれである。

大富豪、マスターソンはどう言っているのだろう。

『「うつ」を克服する9つのステップ』としてかなり具体的な話をしている。「5.自分にはどうしようもない状況に腹を立てているのなら、鎮静剤を2倍飲む」だとか。まぁ、薬剤の用量・用法は守った方がいいだろう。

真の心の平和は最悪のことがらをそのまま受け入れることによって得られる

これは、デール・カーネギーの名著『道は開ける』の中にある言葉だ。この本は「悩み」について書かれている。デール・カーネギーと言えば『人を動かす』も有名だ。「相手に重要感を与える」などビジネスをする上でも、示唆に富んだ指針を示してくれる。

時は、満ちた。ひとつ、謎解きをしてみよう。

『大富豪の仕事術』の謎

マイケル・マスターソンの『大富豪の仕事術』。この本は、素晴らしい。

ビジネスコンサルタントの権威、ブライアン・トレーシーが本書の帯にテスティモニアル(推薦の言葉)を寄せるほどだ。

『大富豪の仕事術』

なぜ、マスターソンは、「この素晴らしく、そして洞察力に富んだ本」を書けたのか? 謎とは、このことに他ならない。

さて、この本の扉ページは、黒い上質紙に金の文字でタイトルが書かれている。そんな大富豪にふさわしい扉ページをめくると、あなたもこの「献辞」を見つけることができるだろう。

献 辞

優先順位決定、計画立案、体系化、そしてこの本を完成させるための理論と技術を学ぶ私に力を貸してくれたスティーブン・コヴィーとデール・カーネギーに。

この『大富豪の仕事術』は、スティーブン・コヴィーとデール・カーネギーの偉大さに依っている。もちろん言うまでもなく、個々の原則やアクションプランは、マスターソンのオリジナルだ。

しかし、それらは偉大な2人が成し遂げた哲学を基にすることで、普遍性を勝ち得ているのだ。その証拠に、かつては「落ちこぼれ」と呼ばれたマスターソンが、ついには「大富豪」にまで上り詰めた。

マスターソンも、「目的」を持って読み込んだであろうこれらの名著。あなたも読んでいるだろうか?

『7つの習慣』 スティーブン・コヴィー

『道は開ける』 デール・カーネギー

注)『人を動かす』など、デール・カーネギーについては、本書よりも『臆病者のための科学的起業法』で、その影響が感じられるかもしれない。

これらの名著は読んだ。でも……

  • いまいちピンとこない
  • 読んだけれども、なかなか実践できない
  • 内容もなんとなくしか覚えていない

そんな場合もあるかもしれない。

マスターソンの『大富豪の仕事術』この本がいいのは、これらのビジネス書、自己啓発書の名著を基底としながら、重要なポイントや実際的な方法としてまとめられている点だ。

あるテーマで、数個程度のアクション、つまり実践的な「仕事術」にまで落とし込まれている。私もこれはすぐに取り入れようと、読んだそばからやり始めたものもある。

テキストも、文筆家マスターソンの面目躍如たるもの。読みやすく、その内容もスッと入ってくる。

成功のために人生を変えることを誓い、マスタープランを立て、それを実践する。『大富豪の仕事術』とは、それらについて事細かに書かれた本だ。

えっ? それだけでは、もの足りない?

そうか、最後にこの話を、「大富豪」に聞いておかなければ。

おわりに ~富とは~

ラストの章は――本人の語るところによると「おまけ」として――「富を築く」。

大富豪ならではの内容だ。具体的にはこのようなものである。

  • 企業家のメリット
  • お金を3年ごとに倍増させる5つの秘訣
  • 億万長者と普通の人を分ける8つの違い
  • 億万長者が決断する2つのポイント
  • 最高の隠居生活を実現させる3つの質問

「最高の隠居生活を実現させる3つの質問」の答えは、人それぞれ。でも、一つの例として示したものが、この記事の冒頭であなたに思い描いてもらったビーチなのだ。

最後は、大富豪の本らしくお金の話になってしまった。しかし、覚えておいてほしい。この本の根底には、スティーブン・R・コヴィー、デール・カーネギーの偉大なる哲学、「人格主義」がある。

マスターソンは、このパートをこんな言葉で締めくくっている。

人生における幸福や充足感は自分のためではなく、他の人々のために尽くすことにある。

大富豪。

それは、豊かな価値を提供し、社会的にも認められる存在になる、ということなのかもしれない。なぜなら、豊かさにふさわしい人物こそ、大富豪になるのだから。

『大富豪の仕事術』

あなたのゴールを見据えながら
いい椅子にでも腰を落ち着けて
じっくりと読んでもらいたい。

この本をチェックする

 

あとがき ~私は、マスターソン最大の秘密を明かしていない~

最後までお付き合いいただき、ありがとう。

この記事を読んで、「この本の内容、なんとなくわかった」そう感じてもらっているかもしれない。それなら、嬉しい。

しかし、私は「マスターソンの成功の最大の秘密」を明かしていない。この本の、最も重要ともいえることについては、まったく言及していないのだ。

本書を読んだ後に、この記事を読めば、文中にある、ぽっかりとあいた真空に気づくかもしれない。

  • この本の「本題」として「マスタープラン」
  • 「謎」として「スティーブン・コヴィーとデール・カーネギー」

しかし、これらだけでは、マスターソンのような大富豪にはなれない

大富豪の成功、その最大の秘密とは……

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